(本文)
願我心如智慧火(がんがしんにょちえか)
念念焚焼戒定香(ねんねんぼんじょうかいじょうこう)
供養十方三世仏(くようじっぽうさんぜぶ)
(書き下し)
願わくは我が身(み)浄(きよ)きこと香炉(こうろ)の如く
願わくは我が心 智慧(ちえ)の火の如く
念念に戒定(かいじょう)の香をたきまつりて
十方三世(じっぽうさんぜ)の
み仏に供養したてまつる
(現代語訳)
どうぞ私の身体が香炉のように清くありますように。
どうぞ私の心は智慧の火のようでありますように。
念念刻々、常に戒と常の香をたいて、
十方(四方八方と上下)
三世(過去世、現在世、未来世)
にいらっしゃる仏さまに 供養いたします。
「日常勤行式」の始まりは多くの場合
「香偈」で始まります。
「香偈」とはいわば「お香のことば」です。