2020年11月19日木曜日

一紙小消息(いっしこしょうそく)⑦(往生極楽の機 その五)

「往生極楽の機」というのは、

 

「阿弥陀さまが最も救いたいと願う対象」と申しました。

 

その対象が「凡夫(ぼんぶ)」です。

 

この「機」というのは、

 

阿弥陀さまの教えに触れることによって

 

動き出す能力のことです。

 

その能力は、「自分自身の本来の能力を正確に知り、

 

救い取ってもらうには阿弥陀仏の

 

お力にすがる以外に方法はない!

 

ということを信じる」

 

ことによって動き出すのです。

 

「私は絶え間なくお念仏を称えることもできない。

 

罪深く、煩悩(ぼんのう)だらけである。

 

ましてやお釈迦さまの時代から遠く隔たった時代に

 

生き、このまま命が尽きれば

 

地獄に墜ちるしかない凡夫(ぼんぶ)である。

 

しかし阿弥陀さまはそのような凡夫である私

 

救う対象にしてくださっている!」

 

と受け止め、

 

「必ず救われると」と信じ、お念仏をお称えしていくのです。

12月後半のことば 自分の罪に気づいたら…

 12月後半のことば 「雪のうちに 仏の御名を称うれば 積もれる罪ぞ やがて消えぬる」     法然上人                    しんしんと降る雪は、一粒はか弱くても、積もれば景色を一変させ、道さえ塞いでしまいます。私たちの心に積もる「罪」も、これに似ています。  ...